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Harvard で血管生物学セミナーやってきました(滞在記)
2016.03.23

Harvard で血管生物学セミナーやってきました(滞在記)

私がポスドク時代を過ごしたのは、Boston の MIT と Harvard ですが、今回縁あって Harvard  Medical School の Wide Vascular Biology セミナーの speaker として呼んで頂けました。スライド11.jpg15年前のポスドク時代から隔週木曜日の夕方に開催されていた非常に歴史的な会で、私は極貧時代にクッキーとコーヒーが無料で頂けるのと、世界中から講演者が面白い発表をしに来るのでいつも聴衆として参加していたのを懐かしく思い出しました。今回はこれの講演者として登壇させていただけるのでとても感慨深いのとやはり Folkman Auditoriumという会場名に圧倒されかなり緊張もしました。(Dr. Juda Folkman  は血管新生を抑制することでがんを退縮させる概念を産み出したパイオニアで、ご意見は強いですが、後進の面倒見が良かったことも知られており、ご存命であればノーベル賞に近かった先生です。)

さて、Boston にはもう何回も行っていますが、今回は招聘されたので、Harvard Medical School の隅々まで案内していただきました。ご存じの方にはくどいでしょうが、Medical school には、主に Children's Hospital, Brigham Women's Hospital, Beth Israel Deaconess Medical Center, Dana Farber Cancer Center, MGH と関連研究所があり、少し Beth は経営苦しい時期ありましたが、どこも立派な研究施設を毎年建てています。製薬会社と連携したガラス張りの美しい建物もあれば、歴史的な趣のある(でも中は最新鋭の)共通講義棟もあります。またクリニックと研究所はすぐそばで繋がっていて連携は抜群です。もちろん、日本のような医学・薬学の変な隔たりなく(みんな生命科学ですから)、Ph.D, MD も混じって同じ方向向いて研究しています。 

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   <とって頂いたホテルからの写真>

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 <Medical School 、奥は新設研究棟>

さて、講演ですが、1時間もあるので、まだ熊本に来て半年たってないのですが、不思議な責任感を感じ、熊大の宣伝と、くまモンの紹介から始めました。くまモンは既に知事と一緒にボストン訪れており、Harvard で講演していたので、私は2番目の熊本から来た Lecturer だと自己紹介から始めました。研究内容は他のページに記載したものの続きです。

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1時間講演後は急に時差ぼけを感じ、連れて頂いたスペイン料理は美味しかったのですが、かなり電池切れでした。また前日は次の国際学会相談も兼ねてシーフード料理を堪能しました。ボストンは馴れた場所とは言え、現地の先生には情報量で叶いません。

さて、このような経験(良いこと、恐かったこと)もやはり研究初めてからのものです。血管研究ご一緒したい方、話聞いてみたい方、待っています。

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<私が大尊敬する先生の1人、Prof. Michel Gimbrone (E-selectin の単離と白血球のrolling から血管内皮の炎症を提唱した先生、動脈硬化研究のパイオニア)>

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<研究仲間の Guillermo と。血流研究をよく考えてやっているのと、網羅解析も進めている。>

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