ダウン症関連因子 (DSCR)-1 はdanger シグナルとして、異常なところには高発現する性質ももっています。今回、動脈硬化モデル (ApoE 欠損モデルマウス)での肝細胞で DSCR-1 がでていること、DSCR-1 がないと酸化ストレス・ERストレスが亢進して脂肪肝状態となり、さらに動脈硬化モデルとかけあわせると、大動脈(大血管)での変性 LDL 取り込みからのプラーク形成は進まない一方、血液プロファイルはさらに増悪化し、高コレステロール血症となることを端的に示しました。
昨年度との ATVB (加齢での角膜混濁)とあわせて complete story とする予定でしたが、訳あって2つに分割し、その前半部分にあたるところです。
DSCR-1 (RCAN-1) も今や多くの論文にて出てくるようになりました。これからも当研究室はブレずに血管を中心とした実験を行っていきます。
まだ宿題残っていまして、何とか時間をみつけて進めています。