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お知らせ

3月28日 日本薬学会にて「シン・エピゲノム薬学」シンポジウムを主催しました
2023.03.29

東大先端研時代の同期と久しぶりの昔話をしたく、共通の話題となれば、エピゲノム解析となります。そこで、薬学会(札幌)にて創薬に繋がる話題として当シンポジウムを企画しました。病態解析からケミカルバイオロジーまで有機的な融合企画となり、興味深い議論が進みました。

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[S53] 健康と疾患に関するグローバル & ケミカルエピジェネティクス〜病態解析から次世代エピゲノム診断・創薬に向けて〜

2023年3⽉28⽇(⽕) 09:00 〜 11:00 [PS1会場] 薬学部 臨床薬学講義室 (1F)

オーガナイザー︓南 敬(熊本⼤)、稲垣 毅(群⾺⼤⽣調研)、古賀 友紹(熊本⼤発⽣医学研)、⾦⽥篤志(千葉⼤院医)、薬師寺 ⽂華(北⼤院薬)、鈴⽊ 孝禎(阪⼤産業科学研)

現在の超⾼齢化社会を迎え、悪性がん、並びに動脈硬化・⾎栓症を起因とする循環⾎管病に代表される脳⾎管障害、⼼不全での死因(三⼤疾病での死亡数)は年々上昇の⼀途にある。⽣活習慣病に対する画期的な創薬が進み、加齢での⽣活⽔準の向上に⼀定の貢献がなされた⼀⽅、微⼩環境変化の詳細な解明が必要な悪性がんや炎症・難治性⾎管病変に対しては更なる研究開発が必要と思われる。特に、21世紀初頭に⼤まかなヒトゲノム解読が⼀段落し、そのゲノム情報から病態理解が進んだ⼀⽅、難治性がんや⽣活習慣病の多くは単なるゲノム⼀次配列の異常だけでなく、ヒストンメチル化/アセチル化やDNA メチル化を含むエピジェネティックな異常と環境要因が複雑に絡んでいることが判明してきた。そして現在エピゲノム解析技術の⾰新的な進歩と共に、エピゲノム修飾を阻害する薬剤⾃体が次世代創薬として臨床応⽤されつつある。しかし薬学領域において、エピジェネティクス研究全般における議論が充分とは⾔い難い。そこで本シンポジウムでは発がん・⾎管新⽣・炎症・加齢⽣活習慣病を基に包括的なエピゲノム動態変化を先駆的に解析する研究とケミカルバイオロジーを基に新たなエピゲノム制御や阻害⼿法を確⽴する最先端研究を紹介する。その有機的な融合を踏まえ、健康時や病態進展に深く関与するエピゲノム変化とその同定法、更には病態標的を絞った新規阻害剤創⽣の可能性について討論を深めたい。

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