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お知らせ

南先生が執筆した細胞工学『抗腫瘍血管新生療法の新展開』 (Vol. 35, No.1, 2016) が出版されました。
2015.12.29

血管を標的としたがん治療、いわゆる「抗腫瘍血管新生療法」は、がんの内科的治療の1つのオプションとして確立されつつある。その代表的製剤が血管内皮成長因子(VEGF)に対する中和抗体ベバシズマブ(商品名アバスチン)である。2004年、米国FDAで認可されたベバシズマブは、我が国でも2007年に厚生省に認可され、多くのがん治療の現場で広く用いられている。世界的な大規模スタディーによって、ベバシズマブの有意な制がん効果が確認される一方、ベバシズマブに抵抗性の症例も多く、前臨床試験で認められた劇的な制がん効果を鑑みると、現状得られている結果は満足のいくものとは言い難い。また、健常血管(腫瘍外の血管)へのダメージから生じる副作用も看過できるものではなく、より効果的で、副作用の少ない抗腫瘍血管新生療法の開拓が望まれる。この観点から、今血管生物学に必要とされるのは、①血管内皮細胞の発現プロファイリングにより、血管新生、腫瘍細胞制御に関係する分子を包括的に探索する、②VEGFシグナル非依存的な、またはVEGFシグナルを修飾する分子機構を、分子標的の観点から深く掘り下げることの2つに集約される。本特集において、この重要な課題に取り組み、次世代の抗腫瘍血管新生療法の開拓に挑む研究者の最新の研究動向として、南先生が「NFAT-ANG-2による内皮活性化とダウン症因子DSCR-1: アクセル/ブレーキ内皮恒常性システムと抗がん制御」を執筆しました。

細胞工学のリンク先  http://gakken-mesh.jp/journal/detail/9784780901740.html

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